こんにちは。美枝です。
ひさしぶりに、
圧倒されてしまい
紹介文を書きたい気持ちは
山ほどなんだけど
うまくまとめられないし
まどろっこしくなるので
とりあえず、読め！
って言いたい本に出会いました。
著者の増田セバスチャン氏ですが、
知らない人に説明すると
きゃりーぱみゅぱみゅの
MV「PONPONPON」
※Youtube再生回数9000万回
突破しているらしいです。
のアートディレクターをした人といえば、
一発でわかってもらえるかな。
カラフルでメルヘンな
KAWAII の奥に
猛毒を潜ませた
ポップなアートセンス……
実は、わたくし
大好物なのです。
本を知ったきっかけは、こちら。
もうノンストップで読みふけり
そして一気に読み終わりました。
この本の帯は
糸井重里氏が書いていますが
わたしが読んだ感想は、
もう糸井さんの言葉そのもの。
引用します。
この本に書かれていることは
たのしくも、うれしくもない。
だけど、読んでよかったと
思わせてくれる。
糸井重里
増田さんが、千葉県松戸の
ダサい高校生（本人談）から
世界的に注目される
アートディレクターにまで
いかに上り詰めたかが
書かれている反面で
自分の家系の呪われた？
その自分の遺伝子に
ついても書かれています。
増田さんはいわゆる
崩壊家庭で育ったと
言ってもいいのかな？
借金を残し家庭を捨てて
家から出て行った
無責任な父と
育児放棄した母親と
妹はまごうことなきメンヘラちゃん……
その遺伝子を
残したくないから……
という理由で
子どもは作らないと
本の冒頭で宣言しています。
そして
増田さんの手掛けるお店
「６％DOKIDOKI」には
メンヘラと呼ばれる、いわゆる
少し精神的に病んでる感じの女の子
ばかりが集まってくるそうです。
すごく、わかる！！！
たぶん……
今、自分が高校生くらいだったら
確実に「６％DOKIDOKI」の
お客さんになっていると思えるから。
それは、わたし自身が
増田さんと同じように
親との確執で
苦しんだ過去があるから。
読後の感想は、何度も書きますけど
気持ちよくなったりはしないです。
でも、あの増田さんの創り出す
毒を含んだKAWAIIの
生まれ出てくる場所……
それが「どこからなのか」が、
わかった気がする。
たぶん、今、親との関係が
うまくいっていない
若い世代が読んだらいいと思う。
勇気をもらったり、
元気になったりはしないけど
なにかしら、得るものがある
そういうエッセイだと思います。
例えるなら……
東京で夜、空を見ても星は見えないよ……
と思いつつも見上げてみたら
1個見つけた！
あ！もう1個見つけた！
結構、見えるんだな……
という安心感みたいな？
昼間の明るさではなくて
夜空の明るさのような
仄暗い明るさがある本……
こんな説明で伝わったでしょうか……
（自信ないな… ）
