こんにちは。美枝です。
最近、自分の肩書きである
“コピーライターです”
と自己紹介すると、
文章を書くのがうまい人
ってカンチガイされるので
それが引っかかっているので
ちょっと書きたいと思います。
コピーライターって
ちょいと気の利いた文句を
サラサラっと書いて
お金がもらえる
お手軽な仕事……
なーーーんて、思っていませんか?
ブーーーーーー!
ぜんぜんちがいます。
まったくちがいます。
コピーライターは
いわゆるライターとも
ちがいます。
コピーライターは
売るのが商売です。
なにを売るって?
ありとあらゆるものを売るための
コピーライティングです。
Web上の広告であれ、
街角の看板広告であれ、
雑誌や新聞の広告であれ、
テレビCMであれ、
そこに書かれているコピーは
ただの“飾りもの”や
“アクセント”ではありません。
広告を見た人のこころを
ギュッとつかんで
この商品、買いたいな……
と思わせるもの
でなければ、意味がないのです。
そのために、わたしはよく
コピーライターの仕事のことを
“観察する目がない人にはできない”
と言っています。
例を挙げましょう。
ここにAという新商品が置かれています。
そのAを売るためのコピーを
書くことになったとしたら
まず最初にすることは、
Aを観察することなんです。
素材はなにでできている?
硬さは?
重さは?
色は?
価格は?
食べ物だったら、まず食べて
味をみなくてはいけないでしょうし
衣服だったら、それを身につけた感触なども
重要になってくるでしょう。
農作物なら、産地はどこなのか?
IT製品であれば、性能やスペックも重要です。
商品の観察が終わったら、
今度は、いったい誰がこの商品を
買ってくれるんだろうか?
ということも考えます。
お客さま(見込み客)を仮定し
そのお客さまは
年齢は何歳くらいで
どこに済んでいて
職業は●●●で
性格は☓☓☓で
……
と考えていくのです。
こうやって仕入れた、
たくさんの情報を取捨選択をしながら
商品の本質(価値)をつかみ
見込み客の心理を想定したところから
タグラインを作成し
さらには、
キャッチコピーを作成するのです。
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余談:
実際のコピー作成の現場は
もっと複雑な工程が
あったりしますが
わかりやすいように簡素化しました。
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あとね、最近知り合った
若いコピーライター初心者に
「文章を書くのが好きなので
コピーライターになりました♪」
とか言われて、ドン引きしたのですが、
文章書くのが好き♪
なんてレベルで
コピーライターになると
かなりツライと思いますよ。
もしコピーライターに興味があるなら
こちらの本を強力プッシュしておきます。
↓↓↓↓↓↓
小霜和也氏は、PlayStationシリーズのCMを
手がけたことで有名なコピーライターです。
小霜氏のコピーライターの定義を
この著書の中から引用します。
商品をいじらずに、
言葉を使って
商品の価値を上げる人
コピーライターは
小洒落た名文やら名文句を書く人
ではありませんからね。