こんにちは。美枝です。
本屋さんは大好きなんですが、
足を踏み入れてしまうと
何時間でも立ち読みしてしまうタイプなので
最近はまとまった時間があるとき以外は
行かないようにしてました。
ですが、先週、
ひさしぶりに近所の本屋さんに
行きましたが、やっぱり
リアルの本屋さんはイイ!
ネットの本屋さんもよく使いますけど
リアルの本屋さんは「偶然の出会い」が
あるから、いいんですよね。
そこで衝動買い!
してしまった本があります。
劇作家で演出家の鴻上尚史さんの
コミュニケーションに関する考察が
非常におもしろくて……
立ち読みだけではダメだ!
ということで
ちゃんと買いました(笑)
最近、特に若い人の間で
「コミュ障」って言葉が
流行っている?んだか?
ネットでもよく見かけます。
コミュニケーション障害の略
だと思いますが、
少しキツイ言い方をすると
「わたしコミュ障だからさ……」
っていうのは、
コミュニケーションが
うまくいかなくても
ワタシを責めないでよ〜
っていう、防衛の言葉に感じるし、
「アイツはコミュ障だからな……」
っていうのも、上の逆で、
コミュニケーションが
うまくいかなかった原因はアイツだ!
オレのせいじゃない!
みたいに、批判しているように
感じるんです。
わたしは、産業カウンセラー資格を持っているし
キャリア・カウンセラーも経験しているので
人の話を聞く訓練をしている立場で
言わせてもらえれば、
コミュ障ではない人間なんて、
この世にいないんですよ!
いや、ホント。
わたしも、あなたもコミュ障ですよ。
100%完璧なコミュニケーション
なんてものは幻想でしょう?
そういう幻想を求めて
コミュニケーションをしようとすると
それは、非常に辛いものになると思います。
本の中で印象に残っていた部分を
ちょっと引用してみます。
演劇ではセリフの下にある本当に言いたいことを「サブ・テキスト」と言います。例えば「あなたなんか大嫌い!」と叫ぶセリフのサブ・テキストが「あなたが大好き!」だということは、派手なテレビドラマでは珍しいことではありません。表面の言葉に引きずられてはダメなのです。
ここで重要なのが、最後の一文、
表面の言葉に引きずられてはダメなのです。
これですね。
会話していてホンネを
言いにくいとき
相手になんとかニュアンスを
伝えたいとがんばってみたものの
うまく表現できず、
表面の言葉だけ捉えられてしまい、
誤解されたことは、
わたしにも、たくさんあります。
ホンネだけ話すっていうのも
それはそれで危険ですよ。
ネット上では、
そんなホンネを書いてしまい
昨日も炎上、今日も炎上、
明日も炎上です(笑)
ま、確信犯的に炎上させて
お金儲けしている人がほとんどなので
そちららにかんしては
勝手にやっていただくことにして……
コミュニケーションに関する本は
世の中にたくさんあります。
モテに関する会話術のような
かわいいサギ師量産型の本もあるし
ビジネス書の場合は、
お客さんのお財布から
お金をたくさん出してもらうための
コミュニケーション術の本もあります。
でも、これらの本をいくら読んでも
コミュニケーションはうまくならないんです。
いくら、ピアノの教則本を読んでも
実際に指を動かして練習しなければ
ピアノはうまくならないように
コミュニケーション術の本ばかり読んでも
実際に会話しないと上手にはならないんですね。
この本のあとがきで、
鴻上さんも書いてます。
まずは、世の中に出て、実際に
コミュニケーションをしてみよう!
本当、それしかないと思います。
そういう意味で、この本は
ちょっと会話してみよう!って
思わせてくれるところがいいです。